マンションを維持する上で、建物の老朽化と管理費・修繕積立金の負担、どちらがより危険な問題でしょうか? どちらも「住みたくない」と感じるレベルであると仮定して考えてみましょう。
1)老朽化したマンションは売れるのか?
建物が老朽化していても、管理費等が安ければ、相場価格で売却することは可能です。しかし、建物の状態がそこそこ良くても、管理費等が高すぎると買い手がつかず、売却が難しくなります。なぜなら、管理費等の額が賃貸料とほぼ変わらなければ、マンションを購入するメリットが薄れてしまうからです。
2)管理費等が高額な場合のリスク
管理費等が高いマンションには、もう一つ問題があります。売却をしようと住まいを移しても、買い手が見つからない限り、管理費等を払い続けなければなりません。さらに、売却できない状況が続けば、所有する意味がなくなり、管理費等の滞納が増えて行きます。その結果、修繕が滞り、マンションの資産価値が下がり、最終的にはスラム化するリスクもあるのです。
3)解決策:管理費等を抑えつつ、適切な維持管理を
では、どうすればよいでしょうか? 最善の方法は、管理費等を抑えつつ、一方で適切な維持管理を行うことです。「そんな都合の良いことが本当にできるのか?」と思われるかもしれませんが、適切な方法を見つけて実行すれば可能です。ただし、それを実現するには、区分所有者の理解と協力が必要です。
マンションの未来を守るために、直ちに今できることから始めましょう。