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マンションを取り巻く諸事情は、次第に厳しくなって来ています。ご存知のとおり、最近は建築材料費、人件費が高騰して新築マンションの価格が上昇しており、そのため中古マンションも買い手が増えて価格が上昇しているだけでなく、マンションの修繕等の費用も高騰しており、将来における修繕積立金の不足が顕在化して来ています。

修繕積立金の不足は、マンションの維持保全に不可欠な修繕等が十分にできないことになり、その結果、建物、施設、設備の劣化が進み、住み心地が悪くなる上にマンションの価値も下がります。それゆえ、修繕積立金の引き上げが避けられないのですが、諸物価の上昇により生活費が嵩んでおり、それも容易でない状況になって来ています。

 まずは現在の修繕積立金と管理費の額の見直し、修繕等が今是非必要な工事か、他に方法はないかなど、計画内容を再検討してみることです。工事発注に当たっては複数の会社から見積もりを取るなど慎重を期し、管理会社頼みにしないことが大事です。また、管理費を抑えるために支出を軽減できないか、もう一度チェックしてみる必要があるでしょう。